昨日の記事にも少し出しましたが、ここ数年”自己肯定感”という言葉をよく聞くようになりました。
巷では、自己肯定感を高めよう!!といった表現が多いなぁと思うのですが、すこしピンとこず。
おそらく私は”自己肯定感が低い”人間だと思います。
「低い」→「高める」という言葉の関係性は理解できるのですが、自己肯定感が低い状況の人からしたら高めるものなのかな?とふと疑問に思い、色々と考えました。
私なりに行き着いた先は、「自己肯定感を育む」という表現です。
今回は、この表現に行き着いた過程をまとめました。
- 自己肯定感ってそもそもなんだろう?
- 自己肯定感が高いといいことがあるのか
- どうしたら自己肯定感を育めるのか
と考えている方はぜひご覧ください。
自己肯定感とは
そのままの自分を受け入れて、存在価値を肯定する感情のことをいいます。
「他者と比較して評価」ではなく、「そのままの自分を認めている」状態です。
具体的に言うと、「欠点があってもその部分を否定せず、これも自分なんだと受け入れる感情」のことを自己肯定感といいます。
自己肯定感が”高い”・”低い”と表現される人の違い
自己肯定感が”高い”場合、自分自身を認められている前提があるため、前向きに物事を進められる傾向があります。
しかし、自己肯定感が”低い”ことが顕著にあらわれると、物事を悲観的に捉えてしまったり、他責思考に陥ってしまう可能性があります。
失敗に対しての受け止め方
- 自己肯定感が高い人:「物事の失敗」≠「自己否定」である
- 自己肯定感が低い人:「物事の失敗」=「自己否定」である
チャレンジ精神
- 自己肯定感が高い人:失敗を恐れずチャレンジ!強みを活かし、弱みをカバーしながら遂行できる
- 自己肯定感が低い人:前述の考えもあるため、失敗をおそれて挑戦を避ける傾向あり
コミュニケーション
- 自己肯定感が高い人:自分の意見も伝え、相手の意見も肯定的にとらえる
- 自己肯定感が低い人:他者に承認を求めるため、相手の意見に合わせがち
「育む」に変換した理由
さて、ここまでは一般論をかいてきましたが、ここからは私の見解も少々。
少しずつの「できた!」を積み重ねることが、自己肯定感の形成に関わっていると感じました。
そして、ゆっくりと自己肯定感を「育む」という言葉が、時間をかけて培っていく状況をわかりやすく表現できていると思います。
上記であげたように、「自己肯定感が高い人」は、
- 「機能価値」(仕事での失敗など)と「存在価値」をわけて考える
- 弱い自分も受け入れる勇気がある
ことで、自分の力で小さな成功体験を積み重ねてきた人たちのことだと考えています。
一朝一夕ではつくられません。
いままで自己肯定感が低かった人からすると、ハードルが高いです。
成功体験をする=小さな出来事でも挑戦をすることが必要になってきます。
早起きを習慣づけるとか、運動習慣を身につけるとか、些細なことからでOKです。(←ちなみにわたしです。)
もしできなかったときは自分を否定するのではなく、やれなかった事実を認めましょう。
例えば、早起きができなかった→私はだめだ…ではなく、「早起きできなかった」事実を認めて、なぜ早起きできなかったか理由を考える。そして改善できる場合は改善をする。
もし意思の弱さなどが原因だとしたら、それも自分だと認めてあげる。弱さに目を向けることは勇気がいりますが、認めてあげましょう。
できなかったことに付随して、自分を否定する必要はないのです。
ただ、この考え方を定着させることはとても難しいと思います。
なので、ゆっくり、ゆっくり。小さな自己肯定感の種に、お水をあげる感覚です。
失敗しても自分を責めずに出来事にのみ着目する。弱い自分が垣間見えても責めない。
そしてすこしずつの「できた!」を積み重ねていくことを自己肯定感を育む と表現することにしました。
まとめ
今回は、自己肯定感について少し自分の考えをまとめていきました。
- 自己肯定感が高いと、前向きに物事を進められる。
- 自己肯定感は「育む」ものである
- 自己肯定感を「育む」=小さな成功体験を積み重ねていく
いままで失敗=自己否定 と考えてきた人たちにとって、簡単なことではありません。
「機能価値」と「存在価値」は切り離して考えることから始めましょう。
そこから、ゆっくりと自己肯定感の種に、成功体験というお水をあげていきましょう。
結果として「自己肯定感の高い自分」が形成されることでしょう。
わたしも一緒に育んでいきます。
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